美容室ではまとまっていた髪が、翌朝は同じようにセットできないと感じることがあります。
自宅で再現しやすい髪型を目指すには、カットだけでなく普段の乾かし方やスタイリングも関係します。ここでは、再現性を高める考え方を紹介します。
ベースカットとは?——乾かすだけでまとまる土台を作るカット技法
ベースカットとは、骨格の形やつむじの向き・生えグセを計算に入れたうえで、乾かすだけで自然にまとまる土台を作るカット技法です。デザインや長さだけを決めるカットとは異なり、「お客さまが自宅でどう乾かすか」を前提にカットの設計を行います。
たとえば、ハチ(頭の横幅が張る部分)が広い方は、ハチ上の毛量を丁寧にコントロールして膨らみを抑える設計に。つむじが割れやすい方は、分け目が固定されにくいよう根元の方向を計算してカットラインを入れていきます。こうした設計を一人ひとりに合わせて行うことで、翌日からも「ただ乾かすだけ」で美しいシルエットにまとまる状態を目指しています。
朝のセットにかける時間を減らしたい場合は、希望するスタイルと普段のセット方法をカウンセリングで伝えておくとよいでしょう。
自宅で再現するためのドライヤーの当て方
カットの土台が整っていても、乾かし方が合っていなければ仕上がりは変わってしまいます。乾かし方を見直すことも、自宅での再現性を高める方法の一つです。
ポイントは大きく3つあります。
① 根元を起こしながら乾かし、毛流れの土台を先に作ること。根元が寝たまま中間〜毛先を乾かすと、トップがぺたんとつぶれたり、ハネやすくなる原因になります。まず根元に指を入れて起こしながら、温風を当てていきます。
② 中間〜毛先は上から下へ風を当て、キューティクルを整えること。下から風を当てるとキューティクルが開いてパサつきの原因になります。手ぐしで毛束を軽く引っ張りながら、上から風を当てると、自然なツヤとまとまりが出ます。
③ 仕上げに冷風を当てて形をキープすること。温風で形を作ったあと、最後に冷風で冷やすことでキューティクルが閉じ、スタイルが崩れにくくなります。
文章で読むと難しそうに感じるかもしれませんが、自宅での再現が不安な場合は、予約時やカウンセリング時にドライヤーの当て方やスタイリング方法を相談しておくとよいでしょう。
髪質に合わせたスタイリング剤の選び方
カットとドライヤーに加えて、仕上げに使うスタイリング剤も再現性に大きく関わります。しかし「自分の髪質に何が合うのか分からない」という方は少なくありません。
スタイリング剤は、髪質・毛量・クセの強さ・なりたい質感に合わせて選ぶとよいでしょう。たとえば、細毛で軽さを出したい方にはミスト系やセラム系、広がりやすい髪にはバーム系やオイル系など、仕上がりの質感から逆算してお選びしています。
ヘアケア製品では oggi otto(オッジィオット)をはじめとしたサロン専売品も取り扱っており、ご自宅でのシャンプー・トリートメント選びについてもご相談いただけます。
「サロン帰りだけキレイ」を卒業するために
私たちが目指しているのは、来店された日だけきれいな髪ではなく、翌日から・次の来店まで、ご自身で扱いやすい髪です。骨格に合わせたベースカット、ご自宅でのドライヤーのコツ、髪質に合ったスタイリング剤——この3つを丁寧に積み重ねることで、毎朝の「自分でできた」という感覚をお届けしたいと考えています。
「なりたい髪型」と「自宅での扱いやすさ」の両立でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
店舗情報
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